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「それと、なんでこんなに豪華なの?」
泪が荷物を片付けている間に、遥斗が用意してくれた夕食。
唐揚げ、ポテト、シチュー、サラダ…その他諸々。
この量の多さは、てっきり家族の分だと思っていたのだが…
すると遥斗は、何故だかポカンと間の抜けたような顔をしている。
「だって今日…クリスマスだよ?」
「え…??あっ!!!!」
そうだ。
色々あって忘れていたけれど…今日は確か12月25日。
そういえば、テレビからは賑やかな音楽が流れている。
「せっかくだからクリスマス気分味わおうと思って」
遥斗は立ち上がると、いつの間に買っていたのか…小さめのホールケーキを冷蔵庫から取り出した。
定番のイチゴのやつだ。
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