天然―nature―

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「メリークリスマス」 シャンパンを入れたグラスをカチンと鳴らし、会ったばかりの2人がクリスマスを一緒に過ごす。 なんとも奇妙な光景… 「遥斗って何歳なの?」 「17」 ケーキを頬張りながら答える遥斗は何だか幸せそうに見える。 甘党なのかな? そんな姿につられて、泪もケーキに手を伸ばした。 甘酸っぱい苺と生クリームが口いっぱいに広がる。 「じゃあ、あたしより1つ上だね?高校はどこに…」 ケーキに落とした視線を上げると、遥斗の口元に生クリームを発見。 どうやら気付いてない様子。 「口、ついてるよ」 「なにが?」 キョトンとする遥斗の口元に人差し指を伸ばし、泪は生クリームを拭き取った。 「ほら、クリーム…」 …その直後。 「っ??!!」 泪の人差し指は温かいものに包まれていた。
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