天然―nature―

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顔から火が出そうなくらい恥ずかしい。 穴があったら入りたい! それなのに、上目遣いに遥斗を見れば『餌付けしてるみたい』だなんて、完全に面白がっている。 「あたしは…ペット?」 「あ、それいいかも。なんか猫っぽいし」 泪の髪にそっと触れ、遥斗は冗談っぽく笑う。 伯母と言い争った時とは正反対の、とても優しい表情。 そんな顔をされたら、反抗する気も失せてしまう。 「やっぱり猫っ毛だ」 そんな一つ一つの仕草に何故だかドキッとさせられる。 女馴れしてるのかな、とも思ったが…どうもそうじゃない。 初めて会った時からそんな気はしてたけど… 泪は確信した。 遥斗は天然。 いや、天然タラシ?
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