天然―nature―

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さりげない優しさ、ふいに見せる笑顔、色っぽい瞳。 遥斗のその行動、発言、仕草、雰囲気…全てが、ドキドキさせるんだ。 もちろん本人に自覚はない。 と言うか、これを自覚してやってたら恐い。 「遥斗…モテるでしょ?」 「下駄箱開けたら手紙がドサドサーみたいなの、ないよ?」 「それは漫画の見すぎ」 再びケーキを頬張りだした遥斗の、『モテる』という基準がよくらからない。 …実際そんなのあったら見てみたいけれど。 すると、遥斗はうーんと少し考え込み、逆に聞き返してきた。 「モテないよ。それを言うなら泪じゃないの?」 「あたしっ?別にそんな…」 なんで? まぁ告白されたりは、それなりにあるけど… どうなんだろう。 基本的に興味がないし…
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