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見つめ続ける事数分…
「…わかった」
どうやら泪の執念勝ち。
遥斗は呆れたように溜め息を溢し、一つの提案をした。
「じゃあ…」
何でこんな事に?
さっきまで、ソファーの取り合いだったはずなんだけど…
「寒くない?」
「うん…大丈夫…」
結局、2人でベッドを使うという結論。
初めは拒否した泪だったが、ダブルベッドだし…というわけで、提案を受け入れてしまった。
緊張して眠れないっ…!
泪は遥斗に背を向けて、その温もりを身近に感じながら悶々としている。
しかし遥斗はというと、全く気にしていないようで…とても静かだった。
「遥斗、起きてる?」
「ん?うん…」
眠そうな返事。
だけど、今ならちゃんと答えてくれるのではないか…そんな期待を胸に、泪は尋ねた。
「…どうして、何も聞かないの?」
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