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ある日の氷帝学園。
グラウンドでは何様俺様跡部様が樺Zに話しかけていた。
「樺地、ジローを見なかったか?」
「ウス。‥探して、きます」
「知らないならいいんだ、行かなくていい。」
「‥ウス」
一方、噂の芥川慈郎くんは音楽室にいた‥
「ふぁぁあ‥(欠伸」
「眠いか?」
「うん、監督の薔薇の匂いが気持ちよくて寝ちゃいそう‥ふわぁ‥」
(ドキッ)
今日はお気に入りの薔薇を飾っていたため、心なしか喜ぶ榊さん
「そうか、だったら枕を用意しようか?
ソファでいいなら思う存分寝るといい。ブランケットを毛布代わりにしてもいいな」
言いながら、次々と準備室から出てくる物の数々‥
ジローが褒めて増やした私物だ。
「たろちゃん、やっさC~‥…ぐぅ」
ソファの上で幸せそうに眠るジローを、温かく見守る榊太郎。
やがて優しい曲をメドレーに、ピアノで弾き始めるのである。
跡部がグラウンドで音色を聴き、胸をひと撫でしたのは必然?
いつも榊にベッタリなジローを探して離そうとするのは当然‥
しかし、ジローは榊を利用しているだけで‥
兄か父のようにしか思っていないという。(笑)
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