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事の発端は3月5日。
立海には、ボレーヤーとして尊敬する丸井が、テニスで敵わないという凄い部長がいる。その部長の誕生日を祝いに、慈郎はわざわざ神奈川の病院までやって来た。
祝いに来ても、丸井にベッタリな慈郎を叱る者もいなければ、便乗する者もいない。
ただ、皆は身動きのとれない丸井と笑っていた
素直に祝いの宴を楽しんでいた幸村だが、リハビリの時間だと看護婦に呼ばれた。
仕方なしに お開きとなったのだが、丸井と慈郎は屋上で雑談を楽しむことになった。
「あ、監督の誕生日も もうすぐだぁぁ‥ふ」
語尾に欠伸を付けたおかげで、かなり間抜けな慈郎だ
他の人間なら飛び付く話題だが、丸井は興味のなさそうな声色で ふぅん、としか返事をしない。
不思議に思った慈郎は
「いつだとか、気にならないんだ?」
つい、聞いてしまった。
「お前といるときに他の奴の話になんかノるかよぃ?」
ファンは大事にしねぇとな、と笑って付け足されて
慈郎はますます惚れ直した
「じ、じゃあ話!‥」
(一時停止)
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