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浮かんでは消える…
ゆっくりと灰になる君を
何も言わずに眺め続けた
触れた筈の指先は暖かさを掴めずに
ただ力無くうなだれる
君を失った事を認められない僕は
灰色に染まる世界で小さくなったまま動けない
ああ、君は何処に居るのだろう
こんな事は現実に起こる筈がない
君はまた笑いながら現れて
悪い冗談であったのだと言ってくれるのだろう?
小さな小さな箱の中
君はいつ目を醒ますのだろう
冷たい石の下で風邪をひいたりしないだろうか
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