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「お疲れ様です。すみませんね」
「急に動かなくなっちゃって…もう会社に誰もいないかなて思ったんですけど、ダメ元でかけてみようと思って」
「いつも9時位までは交代で誰か残ってるんですよ。それより残業ですか?大変ですね」
「どうしても朝一番で資料出さなきゃいけなくて」
「赤坂さん真面目だから、しかもカッコイイですよね。仕事も出来て羨ましいですよ。男の人だって黙ってないでしょう」
「そんな事ないですよ。仕事優先だから中々理解してくれる人もいなくて」
「だったら俺立候補しようかな?メアドと番号聞いてもいいですか?」
ここから営業に繋がる事もある。澪は思った。
「誰か家買いたい人いたら教えて下さいね」
軽い気持ちで番号を教えた。
「わかりました。機械も直りましたし、この辺で失礼します。 残業頑張って下さいね」
「お疲れ様でした。またよろしくお願いします」
二人が交わす始めての会話だった。
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