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智也の怒鳴り声に幸は体が凍った。
智也はハッと我に返ったように幸を見つめて言った。
「ごめん!!怖かった?…俺何言ってんだろ…ごめんな…ごめん」
幸は智也に怒鳴られるなんて初めてだったので動揺を隠せないでいた、しかしあまりに必死に謝ってくる智也に対し次第に落ち着きを取り戻した。
『…私こそ…不安にさせてごめん…仕事…やめるから…』
幸は智也のあんな姿見たくないと思い仕事をやめた。
智也はそれ以降また元通り優しい智也に戻った。
幸は智也を見て仕事をやめて専業主婦になって良かったと感じた。
しかしこれは一瞬の安らぎでしかなかった。
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