二日目:夢は夢でしかなくて

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ふと目が覚めた 視界がぼんやりとする中、窓に目を向けた 暗い、まだ夜が明けてないようだ   ─ズシリ…   ベッドの軋む音 体の自由が効かず 腰の辺りに重みを感じた   (……金縛りか…?)   体が動かなくなり、重みを感じているということはこの次出てくるワードは   『幽霊』   それでなくてもそこに゙なにががいるという事はたしか。 光夜は視線を落とし自分に跨っているそのなにかを確認した。   「……光夜…起きたの?」   その正体はリリィだった   (…なんだ脅かすなよ…ん?)   リリィの名前を呼ぼうとしたが声が出ない   (…そもそもなんでリリィが…) 「クス………おいしそうだね…」   そういうとリリィは腹部を撫でながら服を捲り上げた。   (…リリィ…何を…) 「……綺麗な肌…白くてスベスベしてる……フフ…今度は私のを見てね……」   リリィは自分が着ている服を刀で裂くと それこそ月明かりに照らされ、透き通る様な白い肌が露となる 光夜の表情は固まり、目を閉じようとも金縛りのせいで閉じる事は愚か、視線を外せなくなり、リリィの姿に釘付けにされていた   (…なんの真似だ…) 「そんな表情の割りには…こっちは正直なんだね…」   互いに全てを露にし、光夜の押さえ付けられなくなった欲を見てクスリと笑う リリィはその欲を躊躇い無く受け入れ 互いの欲を絡め合い、重ね合った リリィの行動は光夜にとって驚く事が多かったが、その行動のひとつひとつがとても気持ちの良いものだった そしていつしか互いに欲求のまま激しい絡み合いをし絶頂を向かえたその瞬間   「ちょっとお前っ!……?」 「ん?光夜おはよ♪」   飛び起きるともう朝で光夜は呼吸を乱し汗でびっしょりだった リリィはベッドに座っていて微笑んで光夜を見ていた。   「ゆ、夢……?」   光夜はリリィの顔をまともに見れず、赤面した リリィはその様子を見て楽しそうにクスクス笑っていた   「ふふふ~…ごちそうさま♪」 「ごちそうさまって……まさかあの夢お前が!?」   赤面した顔で詰め寄る光夜を見て リリィはからかうように笑い人指し指を立てた   「私は淫魔(サキュバス)ダヨ?」
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