第二章

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「へぇ…。そう…… じゃあそのお客の所に住ませてもらえば?」 ソファーの横に立ち、私はそう言いはなつ。悠也はあざ笑うように笑ったのが横顔でわかった。 「何がおかしいの!?」 ムカつくっ!!! 人の事馬鹿にして、 そうやって私の気持ちを見透かす! そうだょ? 嫉妬してるょ!? 彼女でもなぃくせに… 私は下唇を噛んで、 ギュッと拳を握りしめて服を掴んだ。 泣きそうになる… 私以外の女の体を抱いたんだ…。 悠也の体に触れたんだ 悠也は片手を上げて、私の前に差し出した。 「来いよ。」 たった一言。 それなのに、悠也の口から発っせられる言葉はまるで魔法みたぃだ 無意識に体が動いてしまう… でも………今日は違う 絶対手なんてとらなぃ とれば私はまた溺れてしまうもの…… 深く深く…… 「由紀。」 ―――!? ずるぃ… こんな時に名前を呼ぶなんて…初めて呼んでくれた。 反則だょ? 「…っ悠也なんて… 大っ嫌い…。」 私は泣いていた。 泣きながら、私はゆっくりと手を上げて悠也の手に触れた。 やっぱり私はあなたに捕らわれている… ううん。 違う…。 あなたに…捕らわれていたぃ…。
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