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悠也につけられた傷はしばらく疼いて、私はまた悠也以外目に入らなくなった。
コンビニの隆宏くんの事も忘れていた…
悠也は一体私の事どう思ってるんだろ…
好きじゃなぃなら、こんな傷つけたりしなぃよね?
でも……とても悠也が私を好きだとは思えなぃ。
悠也は私に傷をつけた夜激しく私を抱いた。
「…っ悠…也…好き」快楽に溺れる中で私はそう呟いた。
悠也はそんな私をまたあざ笑うように動きを早くして、耳元で囁いた。
「知ってる。」
その日の夜夢を見た。
私が闇に落ちていく…
途中で誰かに腕を掴まれた。
でもすぐにその腕は 離された。
恐怖だった。
「いやぁっ!!!」
叫んで起き上がった時私は泣いていた。
わかってる…わかってるょ…。
「私は幸せになっちゃいけなぃ…。わかってるょ?涼…那奈。」
顔を両手で覆って、私は無意識に呟いていた
まだあの日から、二年も経ってないんだもんね。
「ごめんね…。」
私の独り言を悠也が聞いていたのを私は知らなかった。
「………………。」
ねぇ…悠也。
こんな私といて、
あなたは幸せでしたか?
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