第一章

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ホスト・・―― それは夜の闇に生きる男の仕事。 一夜で何万何百というお金が飛び交う大人の遊び場。 自分の給料を作る為、男が女を上手に“使う” 女は夢を見る為、欲を満たす為、働く。 ホストクラブは途絶える事はなぃ。 私は高校一年生の時、友達と遊び半分で行った事がある。 でもたいして、面白くもなかったし…男達の目が何だか苦手で、 私には合わないなっと思った。 「ふーん。」 ホストだったんだ。 通りで、スーツな訳だ まぁ私には職業なんてどうでもいい事だし。 私がそう返すと“修也”はフッと息をもらした。 「お前…面白いね。 俺の本名は悠也。まぁ俺にしてみれば、どっちでもいいけどね。」 面白い?何が? …それより…本名… 教えてくれた… 何かすごい嬉しい。 「ありがとう。」と私が素直にそう言うと、悠也は少し不思議そうな顔をした。 「何でお礼?」 「んー何となく。 教えてくれた事に価値がある気がしたから」 そう言うと悠也の顔 から表情が消えた。 冷たい目に戻っていく 何か怒らしちゃったのかな? 悠也は私の手を取ると、そのまま勢いよく私をソファーに押し倒した。
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