翡翠を纏いし水竜

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「ついたぞ」 そこは砂漠の地底湖だった。 「ここにいるのね?」 「ああ…」 「でも、姿がみえないよ?」 「まってろ、武器を構えておけ」 「?…うん」 そう言われてプリスは武器を構えた。 それを確認し、クロードは何かを取り出した。 「なに?それ?」 「これか?これはな…」 クロードは説明する間もなく、それを湖に投げ込んだ。 その瞬間、破裂し、かなりの音が響いた。 「お、音爆弾だったんだ…」 言い終わったその時、湖から、今回のターゲットが飛び出した。 ガノトトス… 水竜と呼ばれている飛竜だ。 飛竜種だが、翼は退化しヒレのようになっている。 だが…このガノトトスは、他のガノトトスとはあきらかに違っていた。 「ガ、ガノトトスなの…?色が…」 「ちっ…こいつは亜種だ…!」 そのガノトトスは、体の色が翡翠色だった。 亜種…オリジナルと体の色が異なっている。 だがそれだけではない。 亜種のモンスターは、オリジナルのモンスターと比べて、戦闘能力が上がっているのだ。 「ちっ…あのジジイ…厄介な依頼しやがって…」 クロードは愚痴をこぼしながら、リボルバーを翡翠の水竜に向けた。
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