奇病

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クロードの次の目標がきまった。 コリアルの街…そこにいるミレニアムを知る者、サラ… 向かうためには、まずプリスの回復をまたなければ…ガノトトスの攻撃を受けているのだ…しばらくは足止めを覚悟していた。 「プリス、体は大丈夫か?」 「はあ、はあ…」 「プリス…?」 「ク、クロード…体が…なんか…へんなの…」 「……!!ま、まさか…!!」 クロードはプリスの服をめくり、腹部をみた。 黒い斑点… 「くっ…!!まちがいない…こいつは『飛竜毒』だ…!!」 「はあ、はあ…」 飛竜毒とは、飛竜がもつ、強力な毒のこと。 人間がこれにかかって、助かった例はない。 理由は、飛竜毒の解毒剤の材料は、ディアブロスとモノブロスの角だからだ。 ディアブロスは角竜と呼ばれ、二本の角が特徴だ。 モノブロスはディアブロスとは違い、角は一本だけなので、一角竜と呼ばれている。 この二匹に共通の特徴は、両方非常に狂暴で、熟練のハンターでも、厳しい相手なのだ。 しかもそれだけではない。解毒剤に必要なのは、亜種の角だからだ。 「くっ…!」 「はあ、はあ…」 飛竜毒にかかり、死に至るまでは、およそ3日… それまでに、二匹の亜種の角を持ち帰らなければ…! 「……まっていろ……」 クロードはそういうと、急いで向かった… 奴等の住みか…砂漠地帯へ…
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