砂漠の狩人

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二人は砂漠を進んでいた。この砂漠は広いために、迷う者も少なくない。 そして、最も気を付けなければならないのが、砂漠に住むモンスターだ。 砂を泳ぐガレオス。 牙に仕込んである毒で獲物を麻痺させるゲネポス。 さらにこの二匹の親玉もいる。 経験を積んだハンターでも、苦戦を強いられる事もある場所だ。 「クロード、どこにむかうの?」 「この砂漠を越えた先に村がある。とりあえずはそこに向かって、道具を買い揃えないとな。」 「そっか…ふう…」 プリスは疲れた声でいった。 砂漠の昼はとても暑く、ハンターの体力を奪っていく。 「これを飲め、体力がもたんぞ」 「うん、ありがと…」 クロードからうけとったクーラードリンクを一気に飲み干した。 クーラードリンクは、暑さを緩和する道具だ。 「………」 「クロード?どうしたの?」 「……なにか……くる…」 「え?」 クロードはなにかを感じていた…独特の殺気… その時…後ろで威嚇する声が聞こえた。 「あ…ゲネポス…!」 回りを見ると、数匹のゲネポスに囲まれていた。 二人はすぐに武器をかまえた。 「プリス、俺は前の奴等をやる、後ろはまかせたぞ」 「わ、わかったよ」 クロードは合図するようにリボルバーを一発撃ち込んだ。 当たったゲネポスは後ろに吹き飛んだ。 威力は相当なものだ。 プリスも走り出し、ゲネポスに斬りかかった。 すると、ゲネポスは後ろに跳んだ。 プリスはバランスを崩し、倒れてしまった。 ゲネポスは、ここぞとばかりに、プリスにおそいかかった。 「しまっ…」 いい終わるまえに、ゲネポスの体はすぐそばにきていた。 やられる…! そうおもったその時、一発の銃声と共にゲネポスが吹き飛んだ。 「クロード!」 「気を付けろ、くるぞ」 なんと、クロードは襲いかかるゲネポスを狙い撃っていたのだ。 しばらく二人はゲネポスと戦っていた。
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