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「何か面白いことないかねぇ?」
俺の名前は大杉 十夜(おおすぎ とうや)、何の変哲もない普通の高校生。
「面白いことって…具体的にはどんなことが十夜にとって面白いことなの?」
彼女の名前は雪野 詩織(ゆきの しおり)、典型的な幼なじみキャラ、というか正に俺の幼なじみ。
しかも、昔から知ってる俺の目から見ても超かわいいときたもんだ。
「んっ?そうだなぁ…突発的になんかあればいいよ。衝撃性があれば何でも面白いだろ?」
…安直な考え…
自分でもそう思う。
「突発的なことねぇ…十夜の発言が一番突発的だと私は思うなぁ」
「…それ言われたら何も言い返せねぇけど…まっ、面白いこと探す前に彼女でも探すさ。そうすりゃ毎日の生活も楽しくなるだろ」
まぁ、彼女なんてそうそうできるわけないけどなぁ…
「ふふ、なら私が立候補してあげようか?」
…おっと、これは詩織エンドのフラグが立ったということか?
それにしても早過ぎる。
「…いいや、遠慮しとくわ。詩織なんか彼女にしたら命がいくつあっても足りねぇからな…」
「ちょっと、それどう意味ぃ?」
「…なんか怒ってるようだが、お前自分がモテるってこと少しは自覚しろよな?」
詩織は学校内アンケートで彼女にしたい人、堂々の第一位。
…普通に考えてルックスいいし、優しそうだしな。
男のツボを押さえていらっしゃる。
「…私全然モテないよ…?」
…普通の女の子がこれ聞いたらまずマジギレだろうけど…詩織はこれを本気で言ってるんだから恐ろしい。
(それは近寄りがたい雰囲気があるからだと思うけど…)
「えっ、何か言った?」
「いいや、何にも」
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