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未来のカケラ
「おじゃまします。」
「いらっしゃい。」
寒空のなかルルーシュはシャーリーに大事な話しがあると言われ、シャーリーの家にいた。
「コーヒーでいい??」
「あぁ、うん。ありがとう。」
………。
「はい、どうぞ。」
シャーリーのいれてくれるコーヒーはとても美味しい。
「ありがとう。」
おいてくれたコーヒーを一口飲むとちょうどいい味が口に広がった。
「美味しい?」
「あぁ、美味しいよ。」
隣で満足といった表情で微笑んでいる彼女に思わず自分も笑顔になるルルーシュであった。
「それでなんなんだ?大切な話しってのは。」
「あぁ…うん…。ねぇルル…卒業したらどうする?」
「言っただろ、〇〇企業に就職するって。」
シャーリーは思った。
(うわぁ鈍感…。)
「違うよ、私達のこと。」
「???」
「はぁ…、だからね。」
(普通男の子から言うもんなのにな…。)
「私達、卒業したら一緒に暮らさない?」
「え!?!?」
みるみるうちに真っ赤になるルルーシュ。
「そうだよな……。もう4年近く付き合ってるんだもんな…。すまないなこういうことは男から言うべきなのに…。」
「ううん、ルルがわかってくれればそれでいいよ。」
(これで私達も結婚に近けるんだ。)
シャーリーは嬉しい気持ちがいっぱいだったが…。次の瞬間…。
「そうだな…。金はなんとかなるし…。よし、結婚しよう、シャーリー。」
「えぇ!?今なんて?」
「?金ならなんとかなる。」
「違う!!その次!!」
「結婚しよう?」
「なんでそんないきなりなの!?」
「シャーリーがさっき言ったじゃないか。」
「え?私!?」
(そんなこと言った!?)
「今度は指輪も買ってちゃんと俺から言うからな。」
そう言ったルルーシュの顔は真っ赤になっていたが、その目は真剣そのものだった。
それを感じたシャーリーはとんだ誤算だったがそれでもいいかと思っていた…。
「今日…泊まる?」
「あぁ…そうするよ。」
こうして思いもよらない勘違いで結婚を決めてしまった二人だった…。
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