~孤高(プライド)の砂鉄~

5/5
前へ
/220ページ
次へ
風羅は近くの店で、幕の内弁当(+お茶)を買って、新幹線に乗りこんだ。 風羅「やっぱ弁当はこれだよな。」 大好物らしい。 しばらくして、新幹線から降りた後こともあろうか、事件は起こった。 少年「お兄さん、なにをしてんの?」 よく見ると、ロ-ラ-スケートを履いた一人の少年がビルの屋上に立っていた。 少年「それ、俺にくれない?」 少年はそう言うと首にかけている風羅のペンダント・・・つまり、原石のことだ。 少年「じゃあ、ゲームしようよ。俺がそれを持って逃げるから、お兄さんは全力でもいいから、追い付いて来てよ。もし、コレ奪い返せたら、お兄さんの勝ち。俺はお兄さんを認めるよ。けど、奪い返せなかったら・・・俺の勝ちでコレは俺のものだ。」 風羅「っおい、訳の解らない話はすんじゃねぇ。」 少年はいつの間にか降りていて、手には原石が握られていた。 少年「いくよ、ゲーム開始。」 少年は一目散に駆け出していた。 風羅「待てっ、くそっ。こんな所で使わせられるなんてな。【オ-パ-ツ解放】!」 激しい旋風が巻き起こる。 風羅「待ってろ、クソガキぃ~。」
/220ページ

最初のコメントを投稿しよう!

131人が本棚に入れています
本棚に追加