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気が付くと俺は真っ暗な空を見上げていた。
辺りを見渡すとたくさんの錆び付いたコンテナが目に入る。
色はさまざまだが、大きさは同じようだ。
こんな場所に見覚えは…無い
辺りは静寂に包まれているが…何かがおかしい…具体的に何かは分からないが、確かめるために一歩踏み出した。
すると、足元でピチャ…と音がした。
俺は慌てて足元を見ると、まず視界に入ってきたものは両手に握られた2挺の銃だった。
考えても仕方が無いので、俺は右手に持っていた方を左の脇に挟み、しゃがみこむ。
そして、右手で恐る恐る地面を撫でた。
地面には間違いなく水分があった。
粘り気は無し、特に匂いも無し、暗くてよく分からないが、恐らく色も無し、ただの水溜りだったようだ。
今気が付いたが俺の服は、ずぶ濡れだった。
「どこだか分からないのに呑気な物だ…」ホッとしたからか、独り言が口から出る。
俺は特に何も考えずに歩き出した。
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