黒でも白でもない世界

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何も見えない… 奇妙な浮遊感… 俺は目を開けた。 だが何も見えない。 真っ暗ではないが何も見えない… だが視界が茶色く濁っているため遠くが見えない… その時、視界の端を何か大きな物が通り過ぎた。 何か確認しようと目を凝らしていると、右からこっちに向かってくるのが視界に入ったので、そっちに視線を向ける。 「うげ…」 こっちに向かってきているのは岩だった。 山に転がっているような大きな岩だ… 浮いているのに避けれるはずがない… 「ん?浮いてる?」 なんで浮いているのに落ちないんだ? 「そうか!ここは水の中!そうと分かれば、泳いで避けれる!」 ガゴッ!! ……間に合わなかった…
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