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「ところで、帽子屋さんは何故こんな所でお茶会をしてるの?」
血まみれの手で私はテーブルを指差して言った
すると帽子屋さんは紅茶の入ったティーカップを私に差し出した
「君の為にわざわざ開いたお茶会だよ。」
私は差し出されたティーカップを受け取り指定された椅子に座った
「まったく三月ウサギもどこほっつき歩いてるんだ?」
カリカリとお菓子を食べながら私は帽子屋さんを見た
すると私が来た方向から走ってくる音がした
「ごめーん!帽子屋、時計壊れて時計屋に頼みに行ってたら遅れた。」
走ってきたのはクリーム色のウサギだった
「だからって珍しくアリスが遅刻しないで来たって言うのに」
帽子屋さんがそう言うとクリーム色のウサギが私を見た
するとニッコリ笑われた
「本当だ。アリスが珍しく遅刻しないで来てる」
珍しいのかしら?私このお茶会初めてなのに。
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