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何気ない会話を交わしながらも、
ユキの動く音で、
もうすぐ寝る準備が出来たのだとわかる。
私はタバコに火をつけて、
一服したら帰るつもりだった。
いつものように冗談めかしながら、
『寂しかったら添い寝しようかぁ~?』
いつもなら
『間に合ってま~す。』
と言いながら、
無邪気な笑顔で出て来るのだが
その日は返事が無かった。
しばらく沈黙の時間が流れた。
ドアが開き、
ユキがゆっくりと出て来た。
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