変わった夜

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コウジがそれを繰り返した時に、 浮気が本気にまでなれば、 コウジは躊躇無くユキとこの子を捨てるだろう。 もっともらしい言い訳を考えて、 ユキを丸め込むだろう。 ユキは自分で選んでいるからまだイイが、 子供は親を選べない。 子供は親の都合に振り回されるしか術は無い。 怒りなのか、 悲しみなのか、 何とも言えない感情の中で、 まだ子供だった頃の自分を思い出していた。 私はいろんな思いを巡らせながら、 ユキを抱き締めていた。 しばらくのゆっくりとした時間が流れた。 灰皿のタバコから、 煙はもう上がってはいなかった。
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