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某小国の王宮。
静かな宮殿。
装飾のない、鋼鉄で出来た鎧を纏う見回りの兵士の足音だけが響く。
辺境の国の為、最近は戦争などもない、平穏な日々が続いていた。
しかし、そんな平穏は一瞬にして脆く崩れ去るのであった。
静けさを打ち破るような叫び声が突如発せられる。
「敵襲だー!!」
兵達は一斉に構える。
「敵は一名の模様!即刻捕らえよ!」
兵は少しだけ気を緩める。見回り兵は50人以上いるのだ。まず負けることはないだろう。そう感じたからだ。
しかし、その気の緩みは死につながる。
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