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彼の名はクラウド。まだ16か、17歳くらいだった。大人というにはまだ若い、その程度であった。金髪ショートヘアで背丈、体格共に年齢相応といった所である。
しかし、その年代の若者と大きく違う点があった。
少し濁った焦げ茶色の瞳、一瞬恐怖感を感じるような目つき、彼は他者に比べて明らかに目が違うのである。黒ずくめの服、肩に彫られたタトゥ。それが恐怖感を相乗させる。
暫くして、クラウドは王座の間に着いた。
そこにいた数人の兵は驚く
「なっ……。見回り兵は何をしていたんだ!?」
「……」
クラウドは黙っている。
「ま……まさか!?」
兵は悟り、戦慄する。
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