By 宮沢源治

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私の小学生の頃の話をしましょう。私は近所でも評判の悪ガキでした。 周辺住民からは「源治ボタル」と呼ばれ恐れられていた。俺が頭角を現したのは小学校の運動会。俺は開会式中だらけていた。すると担任の真野崎鼻緒が俺をいきなり持ち上げドブに投げ込んだ。 俺は真野崎をなめていた。ただ授業中にドロップを舐めてるだけの男だったのに、この変わりようだ。本当に参ったぜ。だから俺は運動会が終わった後すぐ、奴の教卓の引き出しに大量に保管されているドロップをハッカ味以外全て盗んだ。その2分後放送が鳴り響いた。 『誰だ俺のドロップ盗んだ奴ぁ!???ハッカ味しかねぇぞ!!!』 会場はパニックに陥った。ハッカの匂いがグランドに漂い、救急車まで駆け付ける始末。結局犯人が俺だとはバレなかったが、(多分宮沢だ)という噂が町中に流れた。だから俺はグレたんだ。
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