とまらない心

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      無我夢中で走った     寝間着一枚なのも構わず夜道をひたすらに             誰にも知られてはいけなかった     彼にも     彼女にも     そして             自分にさえも         胸の奥底に巣くう自分勝手で醜いキモチ       ラグナスと居ると幸せな気持ちになる     けれど           あのヒトが頭から離れない                   一番に想うのは彼であって欲しいのに           不器用な笑顔が、離れない             心臓が煩い   胸が苦しい       「…ふっ………んっく」       水滴が 落ちる         思い切り泣きたかった         それでこのキモチが無くなるなら幾らだって泣いた               けれど         どれほど声を上げても         どれほど涙を零しても             余計に苦しくなるだけ…       眩しいくらいに輝く月が憎らしく思える       闇の中を照らす唯一の光     醜い自分が益々淀んで見えて…        それでも、ただ泣くしかなかった…     .
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