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格納庫に破損したマークフェザーが運ばれ枠組みの中に固定される。
固定されたと同時にファフナーの背面の腰部から小型の卵形のコクピットが切り離されクレーンで運ばれていく。
体に装着された接続機器が取り外され座席に収納されていく、そしてコクピットハッチが開き光りが差し込んでくる。
眩しさの余り手で目を覆う。
重い腰を上げて座席から立ち上がり辺りを見回す。ファフナーはすでに修復作業に入っているようだ、新しいファフナーの左腕がクレーンで運ばれ接続されていく、機体の修復にはそんなに手間も時間も掛からない。機体は破壊されても何度でも修理出来る、だがパイロットは違う、死ねばそれっきり…そう考えるとファフナーとフェストゥムはほぼ同じようで近い存在なのだ、パイロットと敵のコアは同じ「自分もフェストゥムと同じ、か…」
見渡せば大人達は慌ただしく走っている。
えらくでかいパソコンを操作している大人もいれば枠組みの上でファフナーの整備をしている大人もいる、誰も僕には目もくれない。僕に構っている時間は無いからだ…
とりあえず僕は更衣室に向かう、未だにこの格好でいるのはまだ馴れないからだ。
服を着替えながら僕は思い出していた、まだ戦いを知らない頃の僕自身を…
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