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am02:13
J県Y市のとあるコンビニの駐車場。
そこに酒を呑みながら,たむろする,地元の男子高校生三人。
『なぁ、いいかげん帰らねぇ??』
『なんだよ急に,シケルこと言うなや,宮家』
『まぁ,そう言ってやるなよ悟,宮家はあの噂が怖いんだよ(笑)』
渡瀬の言った事に腹を立てている宮家をほっといて、悟は不可解な顔をして聞く。
『なんだよ「あの噂」って??』
『えっ、知らねーの!?』
『だから,なんだよ!?』
『最近,連続殺人が流行ってんだってよ!
『連続殺人ン~,そんなのが怖いんか・・・
『最後まで聞けよ!!』
悟は黙り,渡瀬は話を続ける。
『それが,只の連続殺人じゃなくて,怪奇連続殺…
『なんだよ,怪奇って(笑)』
馬鹿にする調子でまた悟が話を切る。
『だから,最後まで聞けって』
『・・・・』
『 死体のな,首から上がな・・・・・・な・無い・・んだってよ・・・どこにも・・・』
怯えた様に宮家が言った。
続けて,渡瀬が言う。
『それで,運良く頭付きで生き残れた奴でも,片足や片腕,両足,両腕がブッタ切られてその部分が,まったく何処にも無い状態でそいつは発見される。て,感じなんだってよ。
その上,犯人はまったく上がってこない。
ただ,被害だけが爆発的に起きてる』
『「犯人が上がってこない」て,な・・なんで・・・生き残った奴等に聞けば・・
『生き残った奴等全員,犯人の顔を見てねぇて行ってるらしいぜ』
『・・・・・・・・』
悟は青冷めた顔をした。
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