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『プッ・・ブハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ』
渡瀬と宮家は大笑いをした。
宮家『マジで信じたのかよ』
渡瀬『そんな事ある訳ねぇじゃんか,信じるか普通?!ブハハハハハハハハ』
どうやら,今までの話は全て悟を騙してからかうための嘘だったらしい。
だが,悟はネタばらしをされて,騙されていたというのに,怒りだす様子はなく,ただただ,二人を・・いや,正確には,二人の後ろを見て青冷めていた。
『アハハハハハハハハハハハハハハハハ』
悟の反応がおかしくてたまらない二人は後ろに気付かずに笑い続ける。
・・・・・・・・・
ガッッ・・・・・ブシュー―――・・・ギチギチギチギ・チ・・・グッビリビリビリビ・リ・・・ブッ・・・・・・グシャ・グシャァ――――――・・・・・
『・・・・・・・・・・・』
笑い声は・・・止まる。
宮家と悟は,頭を喰い千切られ,首からまるで噴水のように勢い良く噴き出す渡瀬の血にまみれ,その場から動けずに,呆然としていた。
次の瞬間。
グガッ・ドガッ・・ギギギギギ・・ブッ・ブッチィ―-・・・ブッチィッ・・ブシャ―――・・・クチャクチャクチャクチャクチャ・・クッ・チヤッ・クッチャァ―・・・・・・・ゴクリ・・・・・・・・・・・・・
シ―――――――――ン
さっきまで,笑い声がうるさい位に響いていた駐車場は,今はもう,
血の海。
三人の首無し死体。
喰い千切られた頭は・・・もちろんの事何処にも無く・・・彼等の頭を喰い千切った犯人も・・・イナクナッテイタ・・・・・・・・。
am02:26
ほんの,数分で起きた,酷(ムゴ)すぎる殺人事件。
できる事なら,夢であってほしい。
本気でそう願いたくなるような,現実。
まさか,そんな事件に巻き込まれる事になるとは,夢にも思わなかった・・・
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