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ディナー
ジャックはある日貧乏な友人のディナーに招待された。
どんなものかと楽しみにして席に着いてみると、テーブルに並んでいるのはパンばかりだった。
ジャック「これはいったいどういうことなんだい?」
友人「私はパンが大好きなんだ。パンはどんな料理にもまさるということを君にも分かってもらいたくてな。
全くパンはわたしの命というもんだ」
ジャックは仕方ないのでパンだけでディナーを済ました。
しばらくして、その友人をディナーに呼ぶ機会が出来た。
ジャックはその事を思い出し、彼の為にわざわざパンをたくさん用意したのだが、その友人は肉ばかりを食べている。
不思議に思ったジャックは尋ねた。
「君はパンこそ我が命、
じゃなかったのか?」
友人は驚いたようにこう答えた。
「なんと俺は肉を見ると、命もいらなくなってしまうんだ!」
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