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「ところで用事って何?」
雅史が振り向いて聞いてきた。
「ああ、うちの隣に誰か引越してくるみたいでさ。手伝えって。知り合いらしくてさ。ったくめんどくさいだろ」
俺はため息をつきながら言う。
「へー。おまえんちの隣ってずっと空き家だったとこだろ?」
「そうそう。よく三人で忍び込んで庭で遊んだよなー。‥‥ちょっと聞くけどおまえ奈美に告白はしないのか?」
俺は真剣に雅史を見る。
「いきなりどうしたんだよっ。そ、そりゃああいつのことずっと見てきたし誰よりも1番あいつのこと分かってやれると思うけど、やっぱりこの関係が壊れるのは、怖いんだよ」
雅史は笑って言った。
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