母娘四代

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なんと… つまようじを50本程 輪ゴムで束ねたもので つんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつん (?) 私はしばらく 見つめてしまった。 ハッ!! ラリってる!!! そうなんです。 ママは中毒なのです。 6年程 昔。 ムスメの入学式前日も ラリラリになり、一族が集まり、総合病院に行くという、事件を起こしているのだ。 それまでは一緒に暮らしていたが、それがキッカケで私はママを許せなくなり、離れて暮らすようになったのだった。 私「また薬?もういいから寝ろ!」 ママ… つんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつん 「ラリってねぇで、寝ちまえよ。うぜぇ!」 ママ… つんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつんつん 私は立ち上がり 足でママをつっつく。 ママ 『…?』 もぅ 目がイッチャッテる 「なにやってんだ!まだやめてねぇのか?何飲んだんだ?」 ママ 少し 覚醒したのか 『ぶあふありんしかノンれないよ』 「うそつくな!薬出せよ!」 ママ… 煙草を持ち ライターを カチャカチャ カチャカチャ。 しつこいくらい。 カチャカチャカチャカチャ ムスメはママの様子を見て声も出さずに 涙を流してる。 声を出さないんじゃなく、出せないのだ。 あまりの気味の悪さに…。 ママは また パラダイス?へ やっと 着けた煙草の火種を布団に落とし、少し焦がす。 慌てて消すが、ママはパラダイス。
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