♪なんでもない日常♪

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私は、だけど少しホッとしながら 「おばちゃん、どうしたの?なんで踏切の中にいたりしたの?電車来たらはねられて死んじゃうよ?わかる?」 すると、おばちゃんは少し悲しい顔をして 死ぬつもりはなかったけれど、 踏切を渡ろうとしていたら遮断機が下りてきたのだと言う。 おばちゃんは踏切から出る術を知らなかったのだ。 「おばちゃん、そういう時はね、自分で遮断機持ち上げて出ていいんだよ」 「いいの?そういうことして遮断機こわしたらいかんやろ」 「でもおばちゃん、死にたくないやろ?」 おばちゃんは小さくうなずいた。
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