第2章~『似顔絵』

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今日は遅刻したが、特別何もなく無事学校は終わった。帰りぎわ先生に呼ばれた。どうやら、僕の帰り道にあるそのクラスメイト、彩花さんの家にプリントを届けてきてほしいとの事だったので、僕はプリントを持って、彼女の家に向かった。さすがにもう窓は閉まっていた。 「ピンポーン。ピンポーン」出てこない。もう一度、「ピンポーン」するとお母さんが出てきた。何か、体調が悪そうで顔色が悪かった。彩花さんもいなそうだった。すごくきれいな家だったはずなのに、すごく臭くて汚かった。「これプリントです」「あっ、ありがとう」と元気のない声だった。なんだかすごく嫌な予感がした。でも、とりあえず僕は家に帰った。 その日の夜。夢を見た。あの光の扉の夢だった。
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