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幸せそうな貴方を、素直に応援したい反面、今も尚貴方が好きだという気持ちが邪魔して、素直に喜べない。
《好きな奴いねぇの?》
その問いに、素直に答えれなかった。
この時、私が素直に言えていたなら、運命は少しくらい変わっていたかな?
でも臆病な私は、好きな人を目の前にして告白出来るほど度胸が無くて、誤魔化さずにはいれなかったんだ。
私の好きな人、それは目の前に居たあんただよ…‥。
中学三年 冬
《桜庭ーーーっ!》
《うっわ‥テンション高いι
‥どしたぁ?良いことあった?》
《もう有りすぎて倒れそう!》
《なになになに?
まさか‥好きな人にOK貰えたとか?》
《そのまさか!
さっき告ってきたら、即OKだった♪》
《へ‥へぇー?
‥良かったじゃん、おめでとっ!》
《これも桜庭が応援してくれたお陰だ♪ありがとな、ホントに》
《い、良いってことよ!
‥彼女、大切にしてあげなよ?》
《言われるまでもねーよ!》
《‥…羨ましいっ!
フラれたら彼女になってあげないこともなかったのに(笑)》
《ははっ、お心遣いサンキュ(笑)‥でも俺にはアイツしかいねーから(笑)》
《…‥な、なにマジで言ってんのよ!ウソだよ、ウソっ!‥じゃ、頑張れよ!!》
《勿論♪‥じゃーな!》
両想いになれた貴方は、今までで一番幸せそうな顔をしていたかもしれない。
良かったね おめでとう。
私はちゃんと笑えていたかな?
どさくさに紛れて、告白みたいなのを勢いでしちゃったけど‥フラれちゃった。
でもね、私は幸せだったよ。
貴方としゃべれて、貴方と出逢えて。
あの時に、彼女の元へ掛けていった貴方の後ろ姿を忘れません。
私はあの日で転校してしまったけど、今でも私を覚えてる?
私の心の中には今でも貴方が居ます。‥でもね、大丈夫。
私はもう、貴方と出逢えた事が一番の奇跡だから、他には何も望まないよ。
さようなら、私の恋。
さようなら、永遠に。
貴方以上の人を見付けるのはまだまだ先になりそうだけど、私は頑張るよ。
貴方が、大好きでした。
貴方を、愛していました。
かけがえの無いただ一人の貴方‥
私に、沢山の優しさを有り難う。
どうか、幸せに生きて下さい。
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