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「来週なにやる?」
僕はみんなに聞いた。僕らのバンドは仲良いバンドと、百人ぐらいのライブハウスで月一回対バンライブをしている。それが来週であった。
「新しいのは出来たの?」
真也が僕に聞いてきた。このバンドの曲はだいたい僕が作っていた。一応リーダーも僕だった。
「まだ全然。」
「そっか。じゃあ先月とあんま変わらないかな。」
「なあ。オリジナルまでいかなくても、なんかのカバーをアレンジしたら?」
ドラムの斉藤が提案してきた。僕はそれに聞き返した。
「なんかやりたいのある?」
「なんか最近思ったのは、洋楽のカバーは多いから、『上を向いて歩こう』とかいいかなって思った。」
僕らのバンドはロックパンクバンド。『カントリーロード』をパンクバージョンでしたことはあった。
「いいかもね。世界に通用する日本の曲だしね。」
真也は乗り気で、修二も頷いた。僕的にもおもしろいかなと思って、了解を出した。そして僕らは練習を始めた。あれこれ注文を出し合って、結局三時間も練習していた。
「よし。今日はここまでにするか。」
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