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今は、まだ逢えない。
だけど理由を言いたくない。
言ったらきっとあなたは私を嫌うとわかっているから…
それから何度か言われたけれど、その度、何度も断り続けた。
「ごめ…ん…なさい」
部屋にこもって携帯を片手に静かに泣いた。
本当は逢いたいのに、逢うことが怖い。
「ご…めん…なさい…祐介さ…ん…」
何度も泣いた涙は、枯れることなく溢れ続けた。
「あ、洗濯機回さなきゃ」
結局眠れず、朝になって洗濯機を回わして、干して、眠りにつく…そんな日が続いた。
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