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「ねぇ…シェリは産みたいけど、翔は?」
……
『産んでいいよ。ただ金も何もねぇし…俺の親反対すると思う。』
「だよね…シェリの親は赤ちゃんは悪く無いから産んでやれって言ってた。翔の親にも話さないとだよね…」
[コイツすげ~泣きそうな困った顔で言ってんな…俺情けね~好き勝手しちまってよぉ…俺がしっかり親に話さねぇとだな。でもガキで子育てや仕事できっかな…怠そうだな…ハァー…でもやるしかねぇんだよな…]
『なぁ…おかん今いるから俺話してくんな(^-^)!』
「ぅん...。」
[そんな心配そうな顔すんなよ。俺だってそうだけど何とかしなきゃ…だけど俺心配すんなとは言えねぇよ。まだガキだし。笑顔で話して来るって言うしかねぇよ。]
『(^-^)…』
俺は笑顔のまま部屋を出た。
『おかん!話しがある。』
「何よ~煩くてぇ。大きな声で呼ばなくても聞こえるよ。何?」
[呼んだだけなのに長いよ…]
カチャッ
『これ。子供ができた』
おかんが眉間に皺(しわ)寄せて
「ハァ~?ふざけんなよおめぇ。人の言う事聞かねぇで好き勝手したと思ったら今度は子供ですかい。ハァー」
『仕方ねぇだろ!別に働いて育てるつもりだから文句ねぇだろ』
「馬鹿者!あんたいくつだと思ってんの!働くったって子供には凄く金かかるんだよ!あんたは分かりもしねぇで偉そうな事言ってんじゃないよ」
『それはやらなきゃ分かんなくね?俺は泥すすってでも働いて子供には美味いもん食わすよ。だから子供は産むから』
「まだ仕事どころか中学卒業もしてないのに偉そうな事言うな…もうお母さん疲れちゃったよは…とりあえずさ産むにも産まないにもさ…命何だから医者にどうなんか診て貰ってこいは。話しはまたシェリの親も交ぜて話さなきゃだから…分かった?」
『わぁった。おかんありがとう。』
「ありがとうじゃないよは……」
おかんは顔を伏せて溜息をついていた。
[次々と問題つくっておかんに申し訳ねぇな…認めてくれないかもだけど…認めて貰う様に見返さないとだな…これからどうなんだろうな……]
話しを終え部屋へ戻り
『話し聞こえてたか?』
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