第2章 出発

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やっぱり行くのをやめようかと思った時 「そうたん!」 とそうたんを呼ぶ声が聞こえました。 そうたんの幼馴染のえーじの声でした。 えーじはそうたんと同じ8月が誕生日の友達で 本当は同じ誕生日になる予定だったんだけれど えーじは1日早く そうたんは1週間遅くに生まれました。 だから、えーじはそうたんより先に3歳になっています。 今日はそうたんの誕生日だから えーじはえーじのママとそうたんのお祝いにきてくれたのです。 「そうたん、どうしたの?」 えーじが聞きます。 えーじのママは そうたんが一人でそこにいる事を 不思議に思って どうしたのかそうたんのママに聞こうと お家の中にはいっていきました。 「すぅがいなくなっちゃたの。  さがしにいくの」 そうたんは小さな声でえーじにいいました。 えーじはとてもおどろいた顔をしました。 背中にあるちょと大き目の 灰色のリュックがゆれました。 その時 ブォーン プシュー 大きな音が聞こえました。 そうたんとえーじはその音の方を見ました。 そこには白いバスがとまったところでした。
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