第2話・罪、そして罰

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そいつは崩れる俺の前に近寄ってきた。 そいつに俺は力なく聞いた。 龍「お前は何者だ?」 ???「シニガミです。」 龍「どうやったら許されるんだ?俺は。」 シニガミ「では、私が罰を与えましょう。 貴方にシニガミを取りつかせます。 これを人に相談してはいけませんよ。悟られてもダメですよ。その人も死にますから。 それと、もう1つ。」 龍「なんだ?」 シニガミ「貴方の笑いを貰います。」 龍「どういうことだ?」 シニガミ「今後、もし貴方が誰かに笑いかけたり、笑い合うことがあれば、その相手は殺します。 つまり、他人と関わることは避けなければなりませんね。」 龍「そんな…!?」 シニガミ「そこまでしてでも生きたかったのでしょう?」 そうだ。 これは俺が選んだこと。 俺は罪を犯したんだ。 兄貴と桃花を代価にしてまで生きることを選んでしまった罪。 そして受けた罰。 当然のことだ。 シニガミ「では、命は大切に。」 シニガミは消えた。 雨が降った。 そのせいで葉っぱが1枚落ちてきた。 .
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