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そいつは崩れる俺の前に近寄ってきた。
そいつに俺は力なく聞いた。
龍「お前は何者だ?」
???「シニガミです。」
龍「どうやったら許されるんだ?俺は。」
シニガミ「では、私が罰を与えましょう。
貴方にシニガミを取りつかせます。
これを人に相談してはいけませんよ。悟られてもダメですよ。その人も死にますから。
それと、もう1つ。」
龍「なんだ?」
シニガミ「貴方の笑いを貰います。」
龍「どういうことだ?」
シニガミ「今後、もし貴方が誰かに笑いかけたり、笑い合うことがあれば、その相手は殺します。
つまり、他人と関わることは避けなければなりませんね。」
龍「そんな…!?」
シニガミ「そこまでしてでも生きたかったのでしょう?」
そうだ。
これは俺が選んだこと。
俺は罪を犯したんだ。
兄貴と桃花を代価にしてまで生きることを選んでしまった罪。
そして受けた罰。
当然のことだ。
シニガミ「では、命は大切に。」
シニガミは消えた。
雨が降った。
そのせいで葉っぱが1枚落ちてきた。
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