ドラえもん最終回

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は自分で考え、自分で行動するようになる。君のほうから僕を必要とはしなくなるんだ。」   「そんなことない!」   「いや、そうしなくちゃいけないんだよ」   今までどうり助けてばかりはいられない、もう保護の時代は終わったのだ。   のび太ももう思春期に入っている。ドラえもんの言わんとしていることは分っていた。   まだ少年の頃なら泣いて拒絶しただろう。でももう少年の時代は終わったのだ。   「また遊びに行ってもいいかな?」   ドラえもんはそうして欲しかった。   「ダメだよ、僕が帰ったらタイムマシンは引き揚げるから。   またいつか少年ののび太が遊びに来るだろう。その時は助けてやってよ」   のび太は笑ってうなずいた。   「いいかい、自分の未来は自分で切り開くんだ。そして、君には僕と過ごした沢山の経験がある。それは君の大切な宝物だよ。勉強よりもなによりも、きっと君の役に立つ。自分の未来を信じるんだよ」   ドラえもんはそう行って未来へと帰っていた。   「のびちゃんって、いつのまにそんなにたくましくなったのかしら?」   ママの小言も少なくなっていた。ママも成長の早い我が子に戸惑っているのだ。   でもそれは自然の成り行きとして受けとめようとしていた。   少年の時代は去った、ドラえもんと共に。
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