~序章~

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[AM 05:17] チュンッッ-----バァァァァン うっすら明るくなってきた山に 一筋の閃光と爆音が走る。 濃い霧がたちこめる今なら、遠くから見たらさぞ幻想的であろう。 爆発の煙の中から 機体が走り出てくる 「くっ!霧が濃くなってきた… 早目に決めないとマズイな…」 予想とは違う天候に焦りだし 意を決し、山肌の林を駆け上る。 「損傷度は……」 パネルを操作し、画面右に詳細情報がでてくる 『機体損傷度 頭部13%、作戦に支障無し。 胸部16%、作戦に支障無し。 背部12%、作戦に支障無し。 右腕部31%、損傷、射撃時自動修正に支障有り。 左腕部86%、大破、使用不能。 脚部34%、損傷、速度、反応低下 ………』 「手榴弾とマシンガンの同時使用は無理か……」 ピピッ 導体反応装置が反応した 「有視界に入った!」 グレネードを前方へと投げ、銃を構える。 ッバンッ 前方が爆発で煙に覆われる。 キュィィィィィィィン 突如機械音 自分の乗っている機体とは違う音 「何ぃっ!?」 敵の機体が、煙を払い突っ込んで高速で来た。 「近距離で終わらせる腹か!」 銃を向け近距離で連射。 カカカカカカカンッ 跳弾音。 「弾かれたッ!?」 敵機の右手から何かが出てき、機体を拘束され 『そこまでだッ!』 長身のショルダーキャノンをコックピットに当てられる。 「あの攻撃はコレか。」 『新米にしちゃあ上出来だ。即時状況判断能力と反応が速い。』 「クッ……あ、ECMが消えてる」 パネルの【ECM】のマークは消えていた。
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