1.

10/24
前へ
/152ページ
次へ
もう一度聞くと、彼は小さな口を開く。 「加奈が僕を呼んだから」 私の名前を口にする彼に驚く。   ……何故私の名前を? それに、私が呼んだって……?。   「僕を呼んだでしょう?」 身に覚えのない話に、今度は私が首を傾ける。 記憶を辿ってみても、彼の事は何も思い出せなかった。
/152ページ

最初のコメントを投稿しよう!

104人が本棚に入れています
本棚に追加