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――彼の存在に気付いたのは、三日程前の事だった。     開け放した窓から、冷たい風が入り込む。 「……んっ」 いつの間に寝てしまったのだろう。 ぼんやりする頭を振りながら、私は体を起こす。 枕元を見ると、時計は三時を指していた。
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