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私は静かにコップを置く。 背中に感じる視線。 確かに何かが私を見ている。 振り返りたい衝動に駆られるが、私はなんとか押し止める。   振り返ってはいけない。何故なら視線を送るそれは、人ではないから。   私は視線を無視してキッチンを出る。 耳に聞こえてくるほど、心臓は高鳴っていた。
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