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両手で縁取った
自分の一部が
さらさらと溢れた
珊瑚の海
証明は
確かにここで
叫んでいたはずだ
鳴り止まない頭痛の合唱隊
落ちた眼球達
(ああ、愛しい胎児
(ここで水の旋律に合わせて
浸透圧は優しく
頬をなぞる
絡めていたはずの指先は
勝手に体に戻ってしまった
(原色の日常が
(駆け足で閉じていく
白いワンピース
黄色の砂
どす黒い海
澱んだ空
(ミィナ
小さな呼吸で
世界を色づかせて
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