カウントダウン

5/6
前へ
/135ページ
次へ
「心配?」 微かに上下する胸に耳を付けて黙る、妙の肩を撫でながら宏明が聞いてきた 一日中テンションが低い彼女の態度に、さすがに気付いたらしい もちろん心配だ でも離れる心配より、離れて駄目になる心配の方が大きいなんて本音、とても言えない 「…離れたく無い…」 「…俺もだよ」 …同じやりとりを何処かでした記憶… (どこだったっけ…) 髪を撫でられて、目を閉じながら考える (…うわ…) 同じ妙の部屋だった事に記憶が辿り着き、眉間にシワが出来る 上を向いてる彼は気付かない
/135ページ

最初のコメントを投稿しよう!

139人が本棚に入れています
本棚に追加