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「心配?」
微かに上下する胸に耳を付けて黙る、妙の肩を撫でながら宏明が聞いてきた
一日中テンションが低い彼女の態度に、さすがに気付いたらしい
もちろん心配だ
でも離れる心配より、離れて駄目になる心配の方が大きいなんて本音、とても言えない
「…離れたく無い…」
「…俺もだよ」
…同じやりとりを何処かでした記憶…
(どこだったっけ…)
髪を撫でられて、目を閉じながら考える
(…うわ…)
同じ妙の部屋だった事に記憶が辿り着き、眉間にシワが出来る
上を向いてる彼は気付かない
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